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新着案内ついでに日記

12 December

12月12日新着CD & THE BAND 「The Weight」映像

1.アル・クーパー 「赤心の歌」
2.アーロ・ガスリー 「MYSTIC JOURNEY」
3.CHRIS WHITLEY 「Living With The Law」<再入荷>
4.DAVID GRAY 「A New Day At Midnight」
5.ジャクソン・ブラウン 「アイム・アライヴ」
6.MICHAEL FRANKS 「The Camera Never Lies」<再入荷>
7.ポール・ウィリアムス 「バック・トゥ・ラヴ・アゲイン」
8.FIONA APPLE 「Extraordinary Machine」
9.ザ・バンド 「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」<再入荷>
10.KYLE EVERETT 「Kyle Everett & Friends」
11.ALISON KRAUSS 「Now That I've Found You: A Collection」
12.ニック・ロウ 「ジーザス・オブ・クール」
13.NICK LOWE 「Labour Of Lust」
14.リトル・ヴィレッジ 「リトル・ヴィレッジ」<再入荷>
15.JOOLS HOLLAND & HIS RHYTHM & BLUES ORCHESTRA 「Jools Holland's Big Band Rhythm & Blues」<再入荷>

以上、本日の追加分です。

本日の映像紹介は、
巨匠マーティン・スコセッシが監督した、
ザ・バンドの解散コンサートの模様を軸にした、
78年のドキュメンタリー映画『ラスト・ワルツ』から、
ザ・バンドとステイプル・シンガーズの共演による「ザ・ウェイト」をご紹介。

この映画を初めて見たのは、
恐らく高校生くらいの頃だったろうか?
確か深夜にテレビで放送されたのを見た覚えがあるが、
当時はパンクな輩であった、
若気の至り兄ちゃんには、
この映画や彼等の音楽は如何せん渋過ぎた。
髭面のおっさんたちの奏でる渋い音楽。
こう思い込んでしまったのは、
まさに若さ故。

それ故に、
本日入荷のザ・バンドのデビュー・アルバム
『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』も、
「ロック100選」等に常に採り上げられるのを見る度に、
何故にそう持ち上げられるのかが判らない?
と首を捻ったまま、
年月が流れていったのであった。
当時からニック・ロウやエルヴィス・コステロは好きであったが、
パブ・ロックを聴くといっても、
その程度で、
ニック・ロウからブリンズリー・シュウォーツと遡り、
ブリンズリーのルーツであるザ・バンド等に辿り着くのには、
時間も金もまだまだ必要であったのだった。

若い頃は美味いと思わなかった食べ物が、
年齢を経る事で、
何とも美味に感じる場合は多々ある事だが、
音楽も同様で、
若い頃には判らなかった音楽が、
何とも美味に感じる場合は多々あり、
自分にとってはザ・バンドはその象徴的存在なのである。

加えて、
色々と音楽を聴いていく事で、
また知識も若い頃と比べ増えて、
考え方も若い頃よりかは柔軟になり、
何故に彼等がこのようなルーツ・ミュージックをやっていたのに、
衝撃的な存在であったかという事は、
ザ・バンドがデビューした当時の時代状況等も想像できるようになった事で、
理解できるようになり、
ここでまた彼等の株が一つ上がったのであった。

音楽は勿論、音を聴くだけで楽しむ事ができる。
ただ、その音楽の生まれた時代背景や、
周囲の関連する音楽シーンの状況等も判って聴くと、
ただ音を聴くだけでは見えてこなかった風景が見えてくる時があるのが、
いとをかし。




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