オンライン中古CDショップ サンマルチノ 日記
新着案内ついでに日記

23 June

2010年6月23日新着CD

1.BARRY MANN 「Soul & Inspiration」
2.CHUCK E. WEISS 「Extremely Cool」
3.LAURA NYRO 「Eli And The Thirteenth Confession」
4.LAURA NYRO AND LABELLE 「Gonna Take A Miracle」
5.ALLMAN BROTHERS BAND 「Eat A Peach」
6.BLUE TRAVELER 「Bridge」
7.THE YAYHOOS 「Put The Hammer Down」
8.イーグルス 「ヴェリー・ベスト・オブ・イーグルス」
9.OLD 97'S 「Too Far To Care」 
10.レット・ミラー 「ザ・ビリーヴァー」
11.WHISKEYTOWN 「Strangers Almanac」
12.ELVIS COSTELLO AND THE ATTRACTIONS 「The Very Best Of Elvis Costello And The Attractions」
13.エルヴィス・コステロ 「ホエン・アイ・ワズ・クルーエル」
14.PAUL CARRACK 「Suburban Voodoo」
15.PAUL CARRACK 「One Good Reason」
16.フォー・メン・アンド・ア・ドッグ 「メイビー・トゥナイト」
17.MAURA O'CONNELL 「A Real Life Story」
18.PAUL BRADY 「Oh What A World」
19.THE POGUES 「The Best Of The Pogues」
20.シャロン・シャノン 「イーチ・リトル・シング」
21.WATERSON:CARTHY 「Waterson:Carthy」

以上、
本日はシンガー・ソングライター、
アメリカン・ルーツ・ロック、
パブ・ロック・コーナー関連の、
新&再入荷を計21枚更新しました。

ポーグスのベストを聴いていたら、
懐かしいライヴを思い出したので、
以下、思い出話を。

ワールド・ミュージックのフェスティバル、
WOMADが日本で初めて開催された91年8月。
このフェスにポーグスが出演するというので、
友人の茶坊主(仮名)と馳せ参ずる。
折りしも台風接近中という不安定な天候の中、
会場は建設途中のみなとみらい地区での野外ステージ。
屋台等も色々と出ていて、
お祭り気分も盛り上がる。
ワールド・ミュージック系のアーティストが中心のライヴだからか、
サラリーマン時代とはいえ、
まだパンクス気分も覚めやらぬ20代中盤。
どうも客層と馴染まない感がありありだったが、
ポーグス出演時間が近付くと、
徐々にチンピラ率も高くなり、
ライヴ会場も徐々に馴染みの風景に。
2つの野外ステージを交互に、
ライヴが繰り広げられていた当日、
ポーグスは一番前で見たかったので、
茶坊主(仮名)と交互に場所取りをしながら、
ポーグスの直前のフラーコ・ヒメネスを見る。
曇り空に一瞬夕陽が差した野外での、
フラーコのアコーディオンの心地良さといったら、
今思えばフラーコ全部見たかった!!と、
後悔の念もかなりあるものの、
そんなフラーコのゴキゲンなステージを見ている最中に、
横が楽屋口だったのか、
何と手にアイリッシュ・ウィスキー(と思う)のボトルを持った
シェイン・マガウアンが現場に到着。
まだこの時はウィスキーも目一杯入っていたのだが...。

陽も落ちて、
いよいよポーグスの登場。
当日はWOWOWだったと思うが、
テレビの撮影もあり、
そのせいかステージ前は柵でテレビ撮影用に、
特等席が取られているではないか?
ポーグス好きのチンピラ&ボンクラ一同が、
その特等席をそのままテレビ・クルーに大人しく明け渡す訳も無く、
当時の「ミュージック・マガジン」誌には、
柵を蹴倒しと書いていたが、
そこまで野蛮でも単細胞でもありません。
我等ボンクラ&チンピラは柵を引き抜いて、
特等席を占拠。
しばしテレビ・クルーとの格闘、
更には舞台に上半身乗り出した白人フーリガン(想像)が、
ポーグスのローディーに、
中味の入ったペットボトルで頭を殴打され、
自分は自分で、
トリの上々颱風の場所取りをしている気の強い姉ちゃんに、
彼女の敷物を踏んだのか、
その都度足を叩かれる等、
いかにもチンピラ&ボンクラ好みの些細な小競り合い等もありつつ、
ワールド・ミュージックの祭典らしくない、
ロックな夜を満喫。
ちなみにステージに登場したシェインはというと、
先程は目一杯入っていたはずのボトルも、
残りは後わずかという、
「ほとんど飲んどるやないか!」
と思わずエセ関西弁で突っ込みそうになるのも納得の酩酊状態で、
途中、歌詞も出てこない時もあり、
メンバーから耳元で怒鳴られる等、
完全に呂律は回っていない歌いぶりで、
ステージ上も諍いが絶えず、
後になって知ったのは、
この日を最後にシェインはポーグスを解雇。
確か名古屋と大阪でポーグスでの単独公演が予定されていたのが、
キャンセルになったのか、
シェイン抜きでやったのか記憶には無いものの、
以上、
シェイン・マガウアンのポーグスでのラスト・ライヴの目撃譚。

トリの上々颱風の最中に雨が強く降り出したものの、
台風接近にも拘らず、
日中はほぼ雨も降らず、
喧騒としたポーグスの後とは思えない、
素晴らしいライヴを披露してくれた上々颱風も印象深い、
そんな20年近い昔の夏の日の思い出話。

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