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05 May

お別れは突然やってきて...

先週土曜日、
いつものようにラジオ
『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』を聞いていた。
ギャラクシー賞「DJパーソナリティ賞」の受賞を決め、
いつにも増して乗っている宇多丸の話しの途中、
ニュース速報が入ったとの報せ。
「あ、僕が読むんですか?」
なんて言っていた宇多丸が呟く。
「マジかよ...。」
「歌手の」
この時点で察しの良い自分は、
もうその先は読まないでくれ!
と思ってしまった。
それでも宇多丸は涙を堪える声で、
忌野清志郎の訃報を読み上げたのだった...。
まるで身内や親しい友人が亡くなったかのように、
身体が虚脱感に包まれる。

高校一年の時、
悪友がRCを教えてくれた。
「日本のロックなんて」という自分に、
「いいから聴いてみろ」と、
『ラプソディ』のテープを借りて以来、
清志郎には一体どれだけのものを貰っただろう。
愛や勇気や希望?反骨精神?
言葉にするとどれも陳腐だが、
まさにお金で買えないものを貰ったんだ。
自分にRCを教えてくれた悪友は、
とうの昔にRCも卒業という感じで、
普通の大人になってしまったが、
イキがったりビビったりしながら、
烏合の衆を軽蔑しながら、
いつかきっとわかってもらえるさと自分で自分を励ましながら、
自分は未だに卒業できずに、
こんな稼業を続けている。

「オレとしては忌野清志郎が亡くなったコトは受け入れないから!」
清志郎の古くからの悪友、
泉谷しげるは駄々っ子のような、
それでいて彼らしい愛溢れる言葉を捧げている。
自分としても、
矢張り冥福をお祈りしますとか、
そのような事を安易に書きたくない気分である。
だって、これからも清志郎の歌は絶対に自分の傍にあり続けるんだから。

ずっと夢を見させてくれてありがとう。
これからもどうぞよろしく。

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