オンライン中古CDショップ サンマルチノ 日記
新着案内ついでに日記

20 July

7月20日新着CD

1.AMIL 「All Money Is Legal」
2.BAHAMADIA 「Kollage」  
3.KRS ONE 「Kristyles」
4.GURU'S JAZZMATAZZ 「Streetsoul」
5.RAKIM 「The 18th Letter/The Book Of Life」
6.KEITH MURRAY 「Enigma」
7.STICKY FINGAZ 「[Blacktrash] The Autobiography Of Kirk Jones」
8.RUN D.M.C. 「レイジング・ヘル」
9.RUN D.M.C. 「Back From Hell」
10.STETSASONIC 「Blood, Sweat & No Tears」
11.ゴーストフェイス・キラー 「ムキムキマン」 
12.キラー・プリースト 「ヘヴィ・メンタル」
13.THE D.O.C.  「Helter Skelter」
14.FUNKDOOBIEST 「Brothas Doobie」
15.FUNKDOOBIEST 「The Troubleshooter」
16.JUVENILE 「Tha G-Code」
17.TRICK DADDY 「Thug Matrimony: Married To The Streets」
18.餓鬼RANGER  「DA-PONG」
19.SOUL SCREAM 「Tour 2002 Future Is Now with Osaka Monaurail & Special Guests」

以上、本日の追加分です。

今月22日の午後7時からTBSラジオで、
「TABOO SONGS〜封印歌謡大全」と題された特別番組が放送されるらしい。
国内で発売中止や放送自粛になった歌の数々を、
一挙に放送、紹介するとの事。

所謂、放送禁止歌とは放送局側が勝手に行う自主規制な訳だが、
同様にレコード会社にはレコ倫という機関による自主規制の検閲制度があり、
ピー音等での音消しや発売中止の決定等を行っている事は、
結構知られている事であると思うが、
それ以外にもレコード会社の自主規制により、
発売当時は通常にリリースされていた歌が、
再発時に消されてしまうケースがあるというのはご存知であろうか?

今回、放送でも流れる予定だという、
モップスの「ブラインド・バード」は、
CD化されるようになってからは、
モップスの同曲収録アルバムからは削除されて久しいし、
岡林信康のライヴ・アルバム『狂い咲き』がCDで再発された際は、
「くそくらえ節」の最終パートのカット、
「ヘライデ」は削除という、
あまりにもひどい編集が成されている始末で、
レコード会社の行う自主規制の名の下での、
事なかれ主義の姿勢には首を捻らざるを得なかった。
これはCD時代になってからという訳ではなく、それ以前にも、
ジャックスのベスト盤がアナログで発売された時も、
彼等の代表曲である「からっぽの世界」が収録されないといった事があった。
確かそのベストが発売される数年前に同曲をラジオでエアチェックしたのだが、
発売時は勿論のこと、その後数十年はラジオで普通に流されていた歌が、
いつのまにやらレコード化すらされなくなるという事態に陥ってしまっていた事を、
身をもって経験した時には何やら薄ら寒さを感じたものである。
(「からっぽの世界」は、同曲収録アルバムのCD化に際し無事収録。)

上記の歌は皇族をギャグにした内容の岡林の歌以外は、
盲(めくら)や唖(おし)といった差別表現が使用されているという事が検閲の対象となった訳だが、
これらの言葉はATOKで文字変換も出来なくなっているというのも、
何とも上辺ばかりの綺麗ごとのようで、
どうも釈然としない。
何もこれらの言葉を積極的に入力、使用するつもりは毛頭無いとはいえ、
上から覆い隠すようなやり方というのは、
それこそ臭いものには蓋的な、
逆に差別的な行いに思えて仕方が無いのだが、
そう思えてしまうのは自分がヒネクレているだけという事なのだろうか?

最近ではポリティカル・コレクトネスだか何だか知らないが、
看護婦→看護士、
スチュワーデス→キャビンアテンダント等々、
マスコミは新たな言葉狩りのように、
言葉の挿げ替えを必死で行っているようだが、
上辺ばかりのこういった単純作業こそが、
逆に差別を助長しているのではないか?
というところにATOKの件同様、こちらも自覚的では無いらしい。

今回のラジオ放送では、
「日本の音楽史の遺産として見直す機会をつくりたかった。
1つの言葉だけを取り上げて判断するのではなく、
歌全体のメッセージに耳を傾けてもらえれば」
とプロデューサーの言葉が採り上げられていた(7月20日 スポーツニッポンより)が、
単なる打ち上げ花火的な企画で終わるのではなく、
自分達が常日頃行っている言葉の挿げ替えや放送禁止用語等の事にも、
自覚的に踏み込んでいく契機となるような番組作りがなされる事を、
ヒネたモノの見方をしてしまいがちの自分としては期待するばかりである。
19:38:05 - sammartino - - TrackBacks